Vol.66/ 令和六年十一月
向寒の候、いかがお過ごしでしょうか。
ハロウィーンも終え、
今年の東京は暖かい秋が続いています。
11月は文化の日・七五三・勤労感謝の日 等々、
秋の行楽で、街がカラフルに彩られます。
そして11月は、茶人の正月とも云われる炉開きの季節。
今回は「炭」の話をすこし。
一見、普通にお湯が沸いているお釜。
この炉(ろ)とよばれる囲炉裏の下では、
五徳を置き、灰を敷き詰め、炭が組まれています。
炭は、丸ぎっちょ、割ぎっちょ、胴炭、管炭、枝炭、天炭等々。
羽根と火箸を扱い、火種のようすを伺いながら
その時々に適した炭を、順番に配置していきます。
そしてバランスよく炭を組めたら、お香を足し、釜を戻します。
パチパチパチ...ひゅー...
釜の松風が聴こえれば、炭が上手に組めた証です。
なかなか日常で扱うことの少ない「炭」。
炭の扱いを、複数人で楽しみながら学ぶ「廻り炭」も
この季節ならではの奥ゆかしさがありますね。
今年の秋は知見を広げるためにも、是非お出かけ下さい*
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