季節の言葉
-season word-
心ばかりの葉書や、
手紙を書くときにお役立ていただけますと幸いです。
1月 | January
「一陽来復」冬至を過ぎれば次第に日が長くなり太陽が戻って来る
「冬ざれ」冬になり草木が枯れて荒涼とした景色
「冴ゆ(さゆゆ)」寒さが厳しくなり透明感を増した空気の中でものがくっきり澄んで見える感覚
「愛日」冬の日光の異称 時間を惜しむ事
「霜の花」花や葉 地表に降りた霜の美しさを花に例えた言葉
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2月 | February
「一花(いっか)」禅語 一輪の花が天下に春の訪れをしらせる”一花天下春”の一語
「忘れ雪」春に降るその年最後の雪
「好日」心しずかに過ごす平和な一日
「巣立」ひなが大きくなって巣を離れること
「登鮎」海で育った鮎の幼魚が淡水の川を遡り激流に躍る姿
3月 | March
「雛祭」三月三日に行われる女児の祝い
「曲水」上流から流された盃を飲み歌を詠む 朝廷で上巳の日に行われた風雅な遊び
「引鶴」秋から冬にかけて渡ってきた鶴が群れをなして飛び立って行くこと
「遍路」三月から五月上旬にかけて四国霊場八十八か所を巡拝すること
「涅槃会(ねはんえ)」旧暦二月十五日の釈迦入滅の日
4月 | April
「鹿の子」鹿の子は四月中旬から六月中旬にかけて生まれる
「清和」空が晴れて清らかで穏やかなこと
「春光」春の日差し
「軒端の梅(のきばのうめ)」東北院の境内にある白梅 平安時代の女流歌人・和泉式部好みの梅
「花筵」花見の宴や敷物のこと
5月 | May
「雲の峰」峰のように高くそびえたつ雲=入道雲
「早乙女」田植えをする女性
「薫風」青葉が香る初夏の風
「赤富士」雲や霧と朝陽との関係から富士山が赤く染まって見える現象のことをいう
「岩清水」岩の間からわき出る冷たく澄んだ水
6月 | June
「雨宿」出先で雨が降って来たときに止むまで軒下や木かげでしばらく待つこと
「白糸」山肌を流れる細い白糸のような滝
「浜土産(はまづと)」琥珀色の寒天を閉じ込めた銘菓
「青簾」青竹でつくられた簾
「みなれ草」水に浸かってそよぐ草や藻のこと
7月 | July
「時鳥」初夏になると几帳面に到来する鳥 鳴き声が農耕の合図にされたよう
「天の川」晴れた夜、川のように見える星の銀河
「願の糸」七夕竹にかける五色の糸のこと
「嘉祥菓子」6月16日和菓子の日の由来 疫病除けに16種類の嘉祥菓子を食す風習がある
「蚊遣り」蚊取線香のこと
8月 | August
「新涼」盛夏を過ぎすがすがしい気候のこと
「露時雨」霜が降りて雨に濡れたようにみえる景色
「桐一葉」大きな桐の葉が一枚落ちる様子から秋の到来を感じること
「開秋」初秋を表す言葉
「嵯峨野」京都市右京区の地名平安時代から貴族の散策の地でもある
9月 | September
「秋光」秋の日差し
「稲の波」秋の田んぼ一面に実った黄金色の稲穂が風になびく様子
「砧(きぬた)」木槌の名称 洗濯後の衣服を砧で打って柔らかくしていたことから秋の風情を表現
「木守」来年も良く実るよう僅かに実を残してを収獲すること
「群雀」雀が群れをなしているようす
10月 | October
「長月」夜が少しずつ長くなる 別名夜長月
「秋の声」虫の音色 葉擦れの音など空気が澄んで遠くの音も良く聞こえること
「秋時雨」降ったり止んだりする秋の雨
「爽籟(そうらい)」爽やかな風の響き
「山粧う(よそおう)」紅葉に粧われた山を表現する秋の言葉 山笑う/山滴る/山眠る等
11月 | November
「三寒四温」寒暖が交互に来ること
「神渡し」旧暦10月に吹く西風のこと
「冬構」迫りつつある冬にたいしての準備
「亥の子」亥の子餅を食し猪の多産にあやかる祝いごと
「寒松」冬の松 厳寒にも緑の松/しなやかに伸びる竹/先駆け咲く梅 は厳寒の三友と呼ばれる
12月 | December
「顔見世」東西の名優が揃い看板があがる歌舞伎興行のこと
「竈猫(かまどねこ)」竈の側で猫が寝そべっている冬のようす
「冬薔薇」秋の終わりに蕾をつけた薔薇の残り花
「氷面鏡(ひもかがみ)」晴れた日に氷の表面が光ってまるで鏡のように見えること
「風花」風に乗って散らつく雪のこと