Story
東京茶
「東京には江戸時代から続く茶畑がある」
大都会の東京。
東京の北西地域には茶畑があり
昔からの伝統法で今でもお茶が作られています。
『 東京でもお茶を生産しているんです。』と言うと、
「 へぇ~?どこで?? 」と言われることがほとんどです。
「 狭山茶はご存知ですか? 」と聞くと
「 埼玉県のお茶ですよね。」と答える方が多くいらっしゃいます。
東京都と埼玉県の県境には
『 狭山丘陵 』という丘があります。
良く晴れた日には富士山も眺望できる自然豊かな丘。
となりのトトロの舞台モデルになった場所
と聞くとピンとくるかもしれません。
この狭山丘陵周辺の気候が、茶栽培に適していました。
よって、江戸時代からこの地域一帯に
茶畑が広がり、製茶業が盛んになっていきました。
ところが、一九四三年の行政区分により
埼玉県と東京都に分割されたのです。
東京の昔
狭山丘陵の北側は、埼玉県。
狭山丘陵の南側は、東京都。
次第にお茶も呼び分けされるようになりました。
埼玉県で作られるお茶は「 狭 山 茶 」
東京都で作られるお茶は「 東 京 狭 山 茶 」
もともと同じ地域で同じ深蒸し製法で
お茶が作られてきたのにも関わらず、
年月を重ねるごとに「狭山茶」と「東京狭山茶」の
知名度の差が大きく開いていきました。
そして近年では、東京で製茶業を営む人手も
減少し、茶農家も数えられる程となりました。
そこで私たちは このように考えました。
埼玉県・東京都
東京には、お茶畑があること。
東京には、お茶を生産し続けている人がいること。
東京には、お茶を楽しむ習慣が根付いていること。
『 隠れていた東京の魅力 』 を
一人でも多くの人たちに伝えたい。
そこで私たちは、二○一七年
東京都内で作られているお茶を
「東京茶」と名付け
丗SOUブランドからリリースをいたしました。
江戸時代から続く、
味わい豊かな東京茶を、ぜひ一度ご賞味ください。
隠れていた東京の魅力
member
丗SOUが提案する商品は、合理的な美しさ(rational beauty)を礎としています。
そして丗SOUを支えるメンバーが新しい「 味・設え・作法 」を織り成し、茶文化を次世代へ届けられるよう日々努めます。