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【丗 SOU-Letter】所作の美・余白の美
Vol.90 / 令和八年十一月 茶の蕾 名残の風炉焚く越前路|其一 皆さま、いかがお過ごしでしょうか。 総合芸術と称される茶の湯の世界にも、 「全国大会」と呼ばれる場があることをご存じでしょうか。 大会といっても、技を競い合うものではなく、 全国の茶人がひとつの地に集う「大いなる会合」のこと。 ご縁に恵まれ、その場へ身を置くことが叶いましたので、 越前の地で肌に触れた空気の記憶を、数回に分けてお届けいたします。 今年の舞台は、福井県。 十月末の二日間、秋の深まるこの地に 全国から750名の茶人が集いました。 初めにお話しするのは、 大本山永平寺にて執り行われた献茶式のこと。 道元禅師の750回忌を供養する、厳かな祈りの場です。 「どうぞ、静寂をお楽しみください」 案内役の僧侶の、 静かなひと言から式は始まりました。 表千家十五代家元・猶有斎千宗左宗匠が静かに茶を点てられる中、 一列に並んだ僧侶の先導とともに、 音階の異なる印金(いんきん)が 「リーン…トォウォーン…」と堂内に響き渡ります。 冷たく澄んだ空気の中を、禅師が静かに入堂されまし
13 時間前
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